日本版Xiaomi Mi 11 Lite 5Gの不具合に関する考察

みなさんこんにちは、TYPEDです。今回は、ネット記事を見ていて、日本版のXiaomi Mi 11 Lite 5Gに関するある考察をしてみました。

スペックシート状は敵なしの最強のミドルハイであるMi 11 Lite 5Gですが、

 

・AnTuTuスコアが安定せずスペックが不安定問題

・原神や音ゲーをはじめとする一部ゲームがFPSが落ちてまともにプレイできない問題

・画面録画の際にシステム音声の録音が不能という問題

 

という問題を抱えています。これらの問題について、1つの結論を導き出しました。単刀直入に言えば、MIUI 12.0.1の問題であるということです。

というのも、AnTuTuスコアが不安定なのは、メモリ不足に陥ると雪のシーンが再生できなくなるのが原因とすでに判明しており、RAMを調べてみると、ROMに補助的に設けられる仮想メモリーが、Redmi Note 10 Proでは2GBあるのに対しMi 11 Lite 5Gでは1.5GBと少なくなっています。この仮想メモリーはハードではなくソフトによって左右される部分であり、この仮想メモリーの少なさが、メモリ不足に陥らせている直接の要因であると考えることができます。

原神に関しては、Mi 11 Lite 5Gよりスペックの低いHUAWEI P40 lite 5Gの方が原神に関しては快適にプレイ可能であり、このことから、原神など一部のゲームが快適にプレイできないのはCPUスペックの問題ではないことがわかりますね。さらには、海外版Mi 11 Lite 5Gではこのような現象は報告されておらず、日本でも販売されているRedmi Note 10 Proでも、バージョンアップしてからはゲームが不安定現象は報告されていません。このことから、ハードウェア上の問題ではなく、ソフトウェアの問題であることは明白です。

そして、仮想メモリーがしっかりしているRedmi Note 10 Proや、ゲームがまともに動く海外版Mi 11 Lite 5Gと日本版Mi 11 Lite 5Gを比較してみると、ソフトウェアでの違いは、MIUIのバージョンです。Redmi Note 10 Proや海外版Mi 11 Lite 5GのMIUIバージョンは12.5となっているのに対し、日本版Mi 11 Lite 5GのMIUIバージョンは12.0.1と古いシステムが使われています。おそらく、この古いバージョンがAndroid11と相対的に相性が悪く、これが仮想メモリーの少なさや、一部のゲームが快適にプレイできない問題、さらにはAndroid11純正の画面録画とMIUIの画面録画機能の統合に障害が生じ、画面録画の際にシステム音声の録音が不能という問題に直結していると考えています。そのため、日本版Mi 11 Lite 5Gで起きている不具合は、MIUIバージョンが主悪の根源であると結論づけました。

 

では、なぜ日本版Mi 11 Lite 5Gでは、古いMIUIバージョンのシステムを搭載せざるを得なかったのでしょうか。この部分にも、自分なりの答えを用意しました。これにはFeliCaチップ搭載のための最適化が絡んでいると考えます。FeliCaを初搭載したXiaomiのスマホといえば、ソフトバンク専売のRedmi Note 9Tがありますが、このスマホに搭載されているMIUIバージョンは11となっています。おそらく、Mi 11 Lite 5GにFelCaチップを実装するにあたり、Redmi Note 9Tのノウハウを流用したのではないでしょうか。Redmi Note 9Tのシステムを流用することで、低コストでFeliCaチップを搭載しようとしたXiaomi。しかし、Redmi Note 9TのMIUIは11で、システムを流用搭載するにあたり、MIUI12.5の最新版では、システムに障害が生じてしまった。これを解決するために考え出された苦肉の策が、MIUI11に近いシステムを持つMIUI12.0.1をMi 11 Lite 5Gにインストールし、FeliCaチップを搭載するというものだったのかもしれません。

これらはあくまで、既存の端末情報や統計的な傾向から導き出した考察であり、考察の域を出ません。しかし、もしこの考察通りのことが、日本版Mi 11 Lite 5Gに起きていたとするなら、現在の不具合は、MIUIのアップデートで解決するとは思いますが、FeliCaチップへの最適化を考えると、この更新プログラムの配布はかなり後になるような気がします。今はとりあえず、MIUI12.5へのバージョンアップを待つばかりですね。